エステティシャンに必要な資格とは? サロン開業前に取得しておきたい資格まとめ
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こんにちは、ブログ担当の藤川です。
弊社は、プロが仕上げた衛生的で清潔なレンタルタオルやバスマットなどの
リネンサプライを常にお届けするサービスを通じて、
- エステサロンの業務の効率化
- お客様に選ばれるサロン作り
のお手伝いをさせて頂いている会社です。
主に東京や横浜を中心とした地域のエステサロンやアロマサロン、ビューティーサロンのオーナーや、エステティシャンの皆様に、ご縁を沢山いただいています。
また、今後、開業予定のエステティシャンの方からもご相談を頂いていますが、
「エステティシャンというお仕事」には、どんな資格や免許が必要なのでしょうか?
エステティシャンに必要な資格とは?
実は、エステティシャンになるためには、資格や免許は必要無いそうです。
エステスクールやエステ専門学校に通わず、独学でエステを学んで独立開業する人が多いのも、「エステティシャンになるために必要な国家資格や免許は無い」ということが大きな要因のひとつだそうです。
でも、エステサロンを開業し、お客様の信頼を得て、「お客様に選ばれるサロン」を目指すには、高水準なエステ知識と技術を身につけておきたいところです。
また、「エステティシャンになるために資格や免許」が必要なく、独立開業しやすいのであればなおさら、競合店との差別化のために、自分の技術や知識の証明となる資格の取得はメリットがありますし、お店のコンセプトに併せて、資格取得しておくことで、お客さまの信頼を集めやすくなります。
そこで、エステサロンの開業をお考えの方や、既にエステサロンをオープン済ですが、ワンランク上のサロンを目指したいとお考えの方々に、
豊富なエステティック知識・技術・経験を証明するのに役立つ、さまざまな民間の資格や国際資格があります。
そこで今回は、
- エステサロン開業前に取得しておきたい資格
- エステティシャンの国際資格の取得
- ネイルサロン開業前に取得しておきたい資格
- アロマテラピーサロン開業前に取得しておきたい資格
- まつ毛エクステ・まつ毛パーマサロン開業前に取得したい資格
を、ご紹介します。
なお、各資格の詳細は、認定している団体のHPで直接ご確認ください。
1.エステサロン開業前に取得しておきたい資格
まずは、資格と認定している2つの協会と、世間の認知度が高い「認定エステティシャン」の代表的な資格を紹介します。
日本エステティック協会(AJESTHE)
一般社団法人日本エステティック協会(AJESTHE)は、日本における健全なエステティックの普及と発展を目的として1972年に設立された、エステティシャンの養成、教育、資格認定、関連団体との連携等の事業を展開するエステティシャンの職能団体です。
■日本エステティック協会(AJESTHE)の資格
- 1994年に認定エステティシャン制度を開始。
- その後も「AJESTHE認定トータルエステティックアドバイザー」や「AJESTHE認定フェイシャルエステティシャン」等、キャリアに応じた認定資格を制定。
- 現在までに100,000名を超すエステティシャンを輩出。
- 協会の認定資格はエステティシャンの知識やレベルを示す指針として、エステティック業界だけでなく関連業界においても信頼と実績を示すものとされています。
■日本エステティック協会(AJESTHE)の資格の概要
AJESTHE認定エステティシャン
基本的な知識・技術をもち、担当範囲のエステティックサービスを適切に提供できる能力を有するエステティシャンに与えられる資格です。
資格取得条件
AJESTHE認定エステティシャンの資格取得には、次の3つを満たす必要があります。
- 一般社団法人日本エステティック協会の正会員であること
- エステティシャンセンター試験に合格すること
- 協会認定校での300時間以上コースまたは1000時間以上コースの修了、または実務経験1年以上
AJESTHE認定上級エステティシャン
専門的な知識・技術を有し、お客様ニーズに応えるエステティックサービスを提供することで店舗・サロンの利益やお客様満足を実現できる能力を有するエステティシャンに与えられる資格(AJESTHE認定エステティシャンの上位資格)。
資格取得条件
AJESTHE認定上級エステティシャンの資格取得には、次の3つを満たす必要があります。
- 一般社団法人日本エステティック協会の正会員であること
- 協会認定校にて1000時間以上コースまたはCIDESCO国際認定校コースを修了し、筆記試験・技術試験(認定校試験)に合格すること。
- AJESTHE認定エステティシャン資格取得後2年以上、または通算5年以上の実務経験を有し、筆記試験・技術確認試験に合格すること
AJESTHE認定トータルエステティックアドバイザー
エステティックを総合的に深く理解し、お客様に求められる実践力とサロンでの指導力を有しているエスティシャンに与えられる資格(AJESTHE認定上級エステティシャンの上位資格)。
資格取得条件
AJESTHE認定上級エステティシャンの資格取得には、次の5つを満たす必要があります。
- 一般社団法人日本エステティック協会の正会員であること
- AJESTHE認定上級エステティシャン資格もしくはCIDESCO資格の取得
- AJESTHE認定上級エステティシャン資格取得後2年以上または通算5年以上の実務経験
- 資格取得講座の受講
- 資格取得試験の合格
AJESTHE認定フェイシャルエステティシャン・AJESTHE認定ボディエステティシャン
衛生面、安全面を踏まえ、エステティックの基礎知識とフェイシャルケア・ボディケアの基礎を有しているエステティシャンに与えられる資格です。
受験資格
- エステティックについて学び、またはエステティック関連業に従事する者
- エステティックに関わる勉強、仕事をされている方であればどなたでも受験していただけます。
- 個人申込の方は試験合格後、資格申請条件の証明手続きが必要となります。
(下記資格申請条件欄参照)
資格申請条件
AJESTHE認定フェイシャルエステティシャン・AJESTHE認定ボディエステティシャンの資格取得には、試験に合格し、以下(1)~(3)のいずれかの要件に該当する者(要証明)
- (1)協会認定校または理・美容師養成施設で認定FEコースまたは認定BEコース(60時間以上)、認定FE・BEコース(104時間以上)を修了
- (2)800時間以上の実務経験者(週40時間換算で6ヶ月を目安とする)
- (3)AJESTHE登録教室において所定の認定FEコースまたは認定BEコース(60時間以上)、認定FE・BEコース(104時間以上)を修了
一般社団法人日本エステティック業協会(AEA)
一般社団法人日本エステティック業協会(AEA)は1987年に「全日本エステティック業連絡協議会」として設立され、今年で33年目を迎える。エステティックは健康と美を支えるサービス産業として、人々がその健やかな日々を過ごせる様、お手伝いをし得る産業として、安全・安心で高品質なサービスと優れた人材を提供している。
■一般社団法人日本エステティック業協会(AEA)の資格
- プロのエステティシャンとして、施術や接客サービスを通じてお客様に満足していただくためには、エステティシャン自身の優れた技術と幅広い知識が必要不可欠。
- 日本エステティック業協会(AEA)では、エステティシャンの技術と知識レベルを、試験により客観的に判定する「AEA認定エステティシャン資格」があり、資格認定を受けスキルを確実に増やしていく事で、キャリアプランを立てるサポートに繋がります。
- AEAの資格には、3つのレベルがあり、エステティシャンのレベルアップが図れるシステムとなっております。
■日本エステティック業協会(AEA)の資格取得の流れ
AEA認定校で勉強する
AEA認定校では、豊富な経験と最新の知識と技術を保有する「AEA認定講師」の指導の下で、当協会が編纂したテキストとカリキュラムによって授業が運営されており、エステティック全般の知識と技術を総合的に効率よく習得することができる。
エステティックサロン等で実務経験を積む
AEAの認定資格は、実務経験によって上位クラスの認定資格を取得することができます。
最上位資格「AEA認定インターナショナルエステティシャン」取得を目指し、プロのエステティシャンとしてのキャリアプランに役立てることができる。
■日本エステティック業協会(AEA)の資格の概要
AEA認定エステティシャン(基礎資格)
キャリアスタートレベル
基礎知識と技術を持ち、禁忌や注意事項を理解し安全な技術提供ができるエステティシャン
受験資格
エステティックに関連する実務経験(フェイシャル又はボディ)が1年以上ある方
AEA上級認定エステティシャン(上位資格)
サロンの中核として実践的に活躍できるレベル
フェイシャルとボディの総合的な知識と技術を持ち、エステティックトリートメントを技術的に熟知しているエステティシャン
受験資格
- フェイシャル又はボディに関して2年以上の実務経験を有する方
- AEA認定エステティシャン資格又は他団体の同等以上の資格(※1)を取得後、フェイシャル又はボディに関して1年以上の実務経験を有する方
(※1)一般財団法人日本エステティック試験センター加盟各団体の「認定エステティシャン」
AEA認定インターナショナルエステティシャン(最上位資格)
技術や論理的な面でフォローし、人材育成ができるレベル
多くの技術経験の上で技術的にも理論的にも熟知し、幅広い視野と柔軟な対応力で様々なコース提案ができ実践できるエステティシャン
受験資格
- AEA上級認定エステティシャン資格を取得後、フェイシャル又はボディに関して2年以上の実務経験を有する方
- AEA上級認定エステティシャン資格を保有し、フェイシャル又はボディに関して通算3年以上の実務経験を有する方
- 次の国内資格、国際資格の何れかを保有し、フェイシャル又はボディに関して通算3年以上の実務経験を有する方
【国内資格】 一般社団法人日本エステティック協会「認定トータルエステティックアドバイザー(TEA)」
【国際資格】 CIDESCOインターナショナルディプロマ、ITECビューティーセラピスト、INFAゴールドマスター国際パスポート、ICAMアドバンスト レベル2 ビューティシャン資格
2.エステティシャンの国際資格の取得
エステティシャンは先の通り、決まった国家資格や免許が必要無く、活躍できますが、
「お客様に選ばれるサロン」を目指すには、豊富で高水準な知識と技術が必要不可欠です。
そしてさらに、海外でも通用する知識やスキルの証明となる、エステティシャンの国際資格があります。
今回は、代表的な国際的なエステティシャンの資格として、世界中のエステティシャンが取得を目指すCIDESCOを紹介します。
一般社団法人 CIDESCO-NIPPON
エステティックの教育機関として世界的に認められた国際団体のCIDESCO本部より設立の認可を受け、2008年に設立された一般社団法人 CIDESCO-NIPPONは、エステティックの品質の向上のために優れた人材の育成に努めています。
現在、全国に約20校もの国際認定校があり、卒業生の総数は、3000人に上ります。
また、サロンで実働するエステティシャンの会員数は2,000人を超え、いまや世界のCIDESCO支部の中でも有数の規模。
■一般社団法人CIDESCO-NIPPONの資格
- CIDESCOは、提供するエステティックの品質が最も高く評価されている国際資格です。
- CIDESCOインターナショナル・エステティシャンであることを証明するディプロマは、エステティックの知識・技術が世界水準にあることのあかしになります。
■一般社団法人CIDESCO-NIPPONの資格の概要
CIDESCO認定 ビューティーセラピーディプロマ(Beauty Therapy Diploma)
「CIDESCO認定 ビューティーセラピーディプロマ(Beauty Therapy Diploma)」は、CIDESCOの認定資格の中で基礎となる国際的なエステティシャン資格。
エステティックの知識や技術が世界水準であることの証明になります。
資格取得条件
「学生受験:CIDESCO国際認定校を卒業して取得する方法」と「一般受験:ポストグラジュエイト(PG):エステティシャンとして働きながら取得する方法」があります
学生受験
- CIDESCO国際認定校 1200時間以上のカリキュラム受講
- CIDESCO国際試験合格
- 試験合格後、2年以内にエステティックサロンまたはスパで600時間の実務経験
一般受験
- 日本エステティック協会認定エステティシャン資格を取得していること
- エステティックの基礎教育を600時間以上受けていること
- エステティックに関連した実務経験が3年以上あること
- 受験申込書類の審査に通過すること
CIDESCO認定 アロマセラピーディプロマ(Aromatherapy Diploma)
「CIDESCO認定 ビューティーセラピーディプロマ(Beauty Therapy Diploma)」の資格所持者が受験できる専門的なアロマセラピスト資格。
知識のみに偏らない技術力やカウンセリング力を持ち合わせた高水準のアロマセラピストである証明に。
資格取得条件
- CIDESCO Beauty Therapy Diploma保持者
- CIDESCO国際認定校にて最低100時間の所定のカリキュラムを修了した者
CIDESCO認定 スパセラピーディプロマ(Spa Therapy Diploma)
CIDESCO認定 スパセラピーディプロマ(Spa Therapy Diploma)は、ビューティーセラピーディプロマ(B CIDESCO Beauty Therapy Diploma)の資格保持者が受験できる資格。
総合的なスパトレーニングを受け、スパトリートメントに精通した人材であることを証明する資格。
資格取得条件
- CIDESCO Beauty Therapy Diploma保持者
- CIDESCO国際認定校にて最低180時間の所定のカリキュラムを修了した者
3.ネイルサロン開業前に取得しておきたい資格
ネイルサロンも開業にあたって必要な国家資格や免許はありません。
しかし、先のエステティシャンと同様、資格取得しておくことで、お客さまの信頼を集めやすくなります。
■ネイリスト技能検定試験
- ネイリストとしての正しい技術と知識を網羅的に取得することを目的とした、実践に役立つ検定試験です。
- 1997年よりスタートし、2020年秋時点で、累計86万人の受験者数を誇る資格で、ネイリスト検定を取得することは
- プロネイリストを目指す上で1つの指標となっています。
■JNAジェルネイル技能検定試験
- JNAジェルネイル技能検定試験は、ジェルネイルに関する技術や知識を深く身につけるために特化した資格です。
- ジェルネイルならではの施術技法を、筆記と実技の両面からテストしますので、ネイルのことを幅広く学ぶネイリスト検定と比べ、「ジェルネイルに特化した内容」を専門的に習得できます。
■ネイルサロン衛生管理士
- ネイルサロン衛生管理士は、JNA(NPO法人日本ネイリスト協会)の認定資格です。
- 「ネイルサロンにおける衛生管理自主基準」をネイルサロンの現場で正しく活用・普及し、衛生面への意識を高めるために、ネイルサロン衛生管理士が現場で働くネイリストたちを啓発する役割を担うこと通じて、お客様の健康を守り、安全で安心なネイルサービスを提供できるようにすることを目的としています。
- 取得することでお客様の健康面でのトラブルや事故を起こさず、ネイルサービスを提供し、ネイルサロンの適切な衛生環境整備ができるようになります。
- また、お客様にとっても衛生管理の資格保有者がいることは安心感に繋がるので、
サロンの責任者として衛生面の知識は必要不可欠な資格と言えますので、将来自分のネイルサロンの立ち上げをお考えの方に、取得をおすすめしたい資格です。
4.アロマテラピーサロン開業前に取得しておきたい資格
アロマテラピーサロンを開業するにあたり、必要となる国家資格や免許はありません。
しかし、先のエステティシャンと同様、資格取得しておくことで、お客さまの信頼を集めやすくなります。
■アロマテラピー検定
検定・資格制度を通して、専門知識を持ったアロマテラピーのスペシャリストを育成している日本アロマ環境協会(AEAJ)が主催する、アロマテラピーに関する幅広い知識を身につけているかを問う検定試験です。
■アロマセラピスト試験
こちらも、日本アロマ環境協会(AEAJ)による試験です。
プロとしてアロマテラピートリートメントやコンサルテーションを行う能力を認定する資格ですので、アロマを用いた実践的なスキンケアや、ボディトリートメントをおこなうサロンの開業を目指す人におすすめです。
アロマの知識のほかにも、皮膚科学や解剖生理学、トリートメントなどの知識や技術がテストされます。
5.まつ毛エクステ・まつ毛パーマサロン開業前に取得したい資格
まつ毛エクステ・まつ毛パーマの施術は、国家資格である美容師免許の資格を持っている人だけが施術できます。
この為、アイリストを目指したり、まつ毛エクステ・まつ毛パーマサロンの開業や施術を行うには美容師免許の資格が必要になります。
そのうえで、技術や知識の向上、お客様に安心感を与えるために、資格取得はお勧めです。
■JLAアイデザイナー技能検定試験(JLA)
- JLA(日本まつげエクステンション教会)がおこなう認定試験です。
- 試験では、まつ毛エクステンションや衛生に関する知識と技術が問われます。
- また、JLAは加盟しているまつ毛エクステサロンが多く、最も認知度が高い検定ですので、アイリストとして開業を目指す人にとって、もっとも実用的な資格といえます。
■アイリスト技能検定試験(JEA)
- 2008年に設立した、日本アイリスト協会(JEA)が主催・認定する民間資格です。
- JEA技能検定試験は、JEAベーシックライセンス(3級)、JEAスタンダードライセンス(2級)、JEAプロフェッショナルライセンス(1級)と3つに分かれていて、3級のベーシックライセンスに関しては、サロンオーナーやこれからマツエクの技術を学ぶ方など、マツエクの技術提供を行わない方も受験可能です。
まとめ
エステティシャンは美容師や理容師のように国家資格や免許が必要ありません。
サロンでお客様に安心して施術をご利用いただけるようにするためのひとつに、
豊富な知識と経験、スキルの証明や、さらなるレベルアップが必要です。
エステティシャンは美容師や理容師のように国家資格や免許が必要ありませんが、
民間の資格制度や試験制度が充実していますし、海外でも通用するワンランク上の
高い水準のスキルや知識も身につけることも可能です。
競争が激化するなかで生き残り、愛され続けるエステサロンを目指すには、
民間資格を取得してサロンで知識・技術を磨くことがひとつの手段になると感じました。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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